2001年、第87代内閣総理大臣に就任した、小泉純一郎氏。
政界を引退してからは、表舞台に立つことなく、メディアに姿を現すことはめったにありません。
政界を引退した小泉純一郎氏は、2020年現在どんな活動をしているのでしょうか。
また、反原発を言い出した理由についても、詳しくまとめています!
目次
小泉純一郎の2020年現在の活動は
オンカロ②誰の目にも触れないように10万年。気が遠くなる。外に出た処分場の案内係は、ここは2機分の容量しかない。2キロ四方の広場に2機分。フィンランドには4機。後2機の核のゴミはどうする。オンカロは岩盤の島。住民から離れているからできたが、他には場所がない
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— 小泉純一郎 J.Koizumi (@J_Koizumi_Japan) July 4, 2018
小泉純一郎氏が、政界を引退したのは2008年のこと。
地元支持者の会合において、次回の衆議院議員選挙に立候補しない意向を明らかにした小泉純一郎氏。
首相経験者が、退任後の衆院選に立候補せずに政界を引退するのは、病気で退任となった池田勇人、小渕恵三を除いて戦後初めてのこと。
当時は、突然の引退表明に、多くの世間の人は驚いていました。
しかし、小泉純一郎氏は過去に引退時期について問われる際、父親である小泉純也氏が亡くなった65歳までと度々発言。
66歳で引退した小泉純一郎氏にとっては、まさに公約通りの引退となったのではないででしょうか。
そんな小泉純一郎氏が引退して、2020年で12年が経ちました。
国会の外での政治活動は継続すると表明しているものの、首相退任後は、テレビ出演やインタビューなど、国民の前でほとんど発言していません。
・講演会など、ごくまれに行っている
・2006年以降は8月15日(終戦の日)に靖国神社参拝を実施している
わかっている活動は、このぐらいです。
また、息子の進次郎氏と滝川クリステルさんが結婚と妊娠を発表。
その際、おじいちゃんになる小泉純一郎氏の発言も取り上げられていました。
政界を引退して、このようにインタビューに答えたり、ニュース番組に取り上げられることは、このときかなり久しぶりだったかと思います。
小泉純一郎が反原発を言い出した理由は?
オンカロ⑤オンカロを見学して無理だなと。日本は400m掘ったら温泉が出てくる。54機のゴミを保管する所はない。日本では原発無理だと。それで講演を始めたんです。今頃無責任と推進論者には言われるが、できないことを考えるよりできることを考えた方がいい。
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— 小泉純一郎 J.Koizumi (@J_Koizumi_Japan) July 4, 2018
総理大臣時代は、原発推進の立場だった小泉純一郎氏。
しかし、東日本大震災を経て「脱原発」を主張するようになっていました。
小泉純一郎氏は、なぜ引退後に主張を変えたのでしょうか。
東日本大震災後、講演やシンポジウムで脱原発の必要性を唱えてきた小泉純一郎氏。
しかし、この発言が新聞やメディアで注目されることはありませんでした。
まず、ここで注目したのが、毎日新聞に毎週掲載される論説委員・山田孝男氏のコラム「風知草」。
このコラムが「小泉純一郎の『原発ゼロ』」と題し、小泉純一郎氏の主張を取り上げました。
コラムによると、小泉純一郎氏が、フィンランドの核廃棄物最終処分場「オンカロ」を見学に出かけたときのこと。
「オンカロ」は2020年から利用が始まると言われていますが、「原発の使用済み核燃料を10万年、地中深く保管して毒性を抜く」という説明を聞いて、小泉純一郎氏は驚いていました。
さらに、この施設は300年後に見直すという内容を聞き、「みんな死んでるよ」と思ったそう。
そして、「日本の場合、そもそも捨て場所がない。原発ゼロしかない」と気持ちを固めたことが、主張を変えたきっかけのようです。
その後、2013年頃からは、講演会においても盛んに発言するようになり、メディアに頻繁に取り上げられるように。
この発言を受け、脱原発や反原発を主張するみんなの党代表、渡辺喜美や生活の党代表小沢一郎など野党各陣営が歓迎。
反原発を掲げる、社民党党首吉田忠智と会談まで行うという展開になりました。
2018年1月10日には、自らが顧問を務める民間団体「原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟」の記者会見で「原発ゼロ・自然エネルギー基本法案」を発表しています。
小泉純一郎は反原発で鳩山・菅と仲良くなった?
フィンランドのオンカロ①大事な審査が残っている、壁を見てくれ。地震もない。火山もない。岩盤でできているねずみ色の壁。ちょっと黒っぽい所がある。あれは湿気。放射能の危険性がなくなるまで10万年。千年万年経って水が出たら環境が汚染される。その審査が残っていると。
@浜松201806#原発ゼロ pic.twitter.com/VEF96dBLv8— 小泉純一郎 J.Koizumi (@J_Koizumi_Japan) July 4, 2018
「原発ゼロ」を主張する人物として、他にも細川護煕氏、鳩山由紀夫氏、菅直人氏の4人が居ます。
ここに小泉純一郎氏も含めると、元首相4人ということに!

退任後に4人が公の場で、揃ったのは初めてのこと。
この講演会の講師は、小泉純一郎氏が、自身の脱原発論の根拠として薦める『新しい火の創造』の著者であるエイモリー・ロビンス氏。
自然エネルギー推進派ということもあり、小泉純一郎氏4人は、「自然エネルギー推進会議」で再生可能エネルギーについて講演。
政界を引退後は、政治家たちと関係は断っているとも発言していましたが、原発問題を巡っては、細川護煕氏、鳩山由紀夫氏、菅直人氏と交流があるようです。
政界での活動はないものの、講演会やシンポジウムなど行っている小泉純一郎氏。
東日本大震災後、問題となってきた脱原発問題ですが、今後の発言にも注目が集まるのではないでしょうか。
まとめ:小泉純一郎の2020年現在
政界を引退後は、講演会などが主な活動となっている小泉純一郎氏。
現役時代は、原発推進の立場だった小泉純一郎氏ですが、東日本大震災を経て「脱原発」を主張するように。
その背景には、フィンランドの核廃棄物最終処分場「オンカロ」を見学したことが大きく関わっているようです。
また、原発問題においては、細川護煕氏、鳩山由紀夫氏、菅直人氏と交流があるよう。
今後の情報にも注目したいと思います!


それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。